【浪人生の一年間】出会いと自由と孤独。あ、あと勉強。
これから浪人生になろうか悩んでる人へ。
浪人生になると決心した人へ。
誰かの浪人のヒントになればいいと思ってこの記事を書きます。
私の半分苦しくて、半分幸せだった一年間。
よかったらみていってください。
私が浪人生になった理由。
英語力が足りない!!!!
マレーシアの大学へ進学するための、お勉強をするため。
浪人生になるの、怖かった。
浪人生になることって、「ちょっと怖いこと」な気がします。勇気がいることでもある。
私はすっごい怖かった。
12年間学生やってきて、初めて学校がない一年間が来る。社会人ではなく、学生でもない。今まで、学生じゃなかった時なんて赤ちゃんの時くらいなのに。
中学校卒業したら、高校に入って。高校を卒業したら...。
っていう当たり前を守らないことで、なにかがダメになる気がしたから怖かったのかもしれません。
正しい人間であるための道から外れてしまう気がした。
学校を卒業したら結構自由なのに、その自由の広さを履き違えてました。
自由って、もっともっと自由だった。
日本とは違う「浪人生」文化
浪人生なんだって英語で自己紹介したら、「勉強と仕事から休んでるのね」って。
日本の浪人生と同じ定義なはずなのに、何か違う気がした。
セルビアの先生は、ヨーロッパではGaper(浪人)は普通のことなんだって教えてくれた。勉強するっていう目的じゃなくてもいいんだって。
ボランティアしたり旅したりして、ちゃんと自分がやりたいことを見つけるためにつかう1年は大切なものなんだって。
"I am professional bum"フィリピンで冗談に使われる表現。
うまく訳せないけど、たぶん「私は何もしない専門職なの」ってかんじなのかな。
先生が、あなた使えるジャン〜ってニヤニヤしてた。
苦しくない、辛くない浪人生が世界には在って、気持ち的にすごい楽になった。
出会いが自由を教えてくれた。
まずはフィリピン留学をして、大学に合格。
それからは、3つの短期アルバイトをしました。
アルバイトを辞めた後は、3ヶ月のお勉強期間。
会ったことなかった種類の人がたくさん居て、とにかく出会いの一年でした。
今まで、どれだけ狭い場所で生きてきたのか。当たり前にとらわれて生きてきたのか。目の当たりにしました。
世界を軽々回っちゃう人たちと、その時やりたいこと・住みたい場所次第でお仕事を探してるフリーターさんたち。あとは、とにかく自由に生きてきたおじさんたち。
別にいい会社に就職しなくても、そもそも就職しなくてもいいんじゃない?案外なんとかなっちゃうもん。ストレスまみれで生きてなんになるの?
そうやって、言葉じゃなくて行動で教えてもらって。
自由になることって意外と簡単なことだった。
自由の代償。
塾も行ってない浪人生にとって毎日は自分次第なんです。
自分次第で、今日やることがきまる。
勉強にストイックになるのも、自由に遊んじゃうのも自分次第。
勉強するのか、アルバイトをするのか。はたまたインターンするなりして外国へ行っちゃうか。
明日やることも、来月やることも、思いついたことをして生きていく。
今日は休憩する日にしようって自分で決めて、ダラダラしていたとしても
突然ハッとして、私なにやってるの!!こんなダメ人間になってる!!!って。
学生の時の、毎日決められたことをやっていた生活は案外楽だったのかもしれません。やるべきことが決まってたから。
曜日しだいでスケジュールが決まって、チャイムに管理されて生きることに慣れてしまってた。
当時は、自由になりたくて学校が大嫌いだった。
自由になってみたら自分で決めなきゃいけないからこその楽しさはあるけど、めんどくささもあった。
自分で自分を管理する大変さ。
自由に生きるって、そういうことなんだとおもう。
自由は素敵で楽しくて、めんどくさい。
それでも自由が欲しい。
孤独
勉強してる間は塾とかにも通ってなかったから、毎日会うのは家族ぐらい。
めったに友達とも遊んだりしなくて、孤独でした。
机に向かうだけの代わり映えしない毎日。なのに、どんどん先に進んでいっちゃう友達。
友達と会っても、最近あった面白い出来事が話せない。
私このまま寂しく生きていくのかなって真剣に未来のことを考えたりした。
学校だったりの「社会」が大嫌いだったのに、私自身は「社会」がないと生きていけませんでした。「社会」と触れ合うことがいつのまにか生きがいにもなってた。
途中どうしようもなくやる気も起きなくなっちゃってから、家の外に出る機会を増やすように心がけてました。
勉強よりも大切な何かを得た。
毎日代わり映えもしなくて飽き飽きしてたはずなのに、なぜかあっという間の一年でした。
もし私が浪人を経験してなかったら。今も、なにかにとらわれたまま生きてたのかも。
良い意味で私の頭のネジを『浪人生活』が外してくれた。
浪人生活で手に入れられるものって、知識だとおもっていたけど、そうではありませんでした。
ヨーロッパの人みたいに、ボランティアとか旅をする浪人生活も素敵なんじゃないかな。
いつかまた、大人になってからでも良いから「浪人生活」をもう一回することが私の1つの夢です。